2016.12.15
オープンハウスで中古住宅を品定めするときには、どのような点に注意を払えばいいのでしょうか。私たちプロが考える評価ポイントを3つ紹介します。
1 「基礎」よりも「床」を見よ!
中古住宅を見る場合にはまず足元を見よ、というのが一般的です。つまり、基礎部分の傾き、ひび割れ、床下換気口の中、シロアリの害の有無、といったところに注意せよ、というわけです。
全くもってその通りですが、オープンハウスはいわば、各不動産業者の看板商品です。どの業者でも、基礎が歪んで割れているとか、床が蟻害でボコボコにたわんでいるとかいった、明らかに状態の悪い中古住宅をわざわざ看板にはしません。
オープンハウスの場合、そういったところよりも、キッチン、リビング、床の間など、傷みやすい部分の床の沈み込み、傾きの程度を確かめることに時間をかけましょう。
直ちに修理を要する状況なら、その工事費用の工面も考えておく必要があります。土地・建物価格とリフォーム費用の合計が、その物件の真の価格なのです。
2 クロスは「壁」より「天井」を見よ!
長い年月のうちに、壁のクロスが傷むのは仕方がありません。何かのはずみで破れることもありますし、うっかり汚してしまうこともあります。荷重がかかる部分にはクラック(小さなヒビ)も入ります。
しかし、これらはそれほど大した問題ではありません。
多少の汚れはメラミンスポンジで落とせます。クロスの張替えは、施工面積が小さければそんなに大仕事ではありませんので、破れがあればさっさと張り替えてしまうのも手です。
クロスに関しては、注意を払うべきは壁より天井でしょう。
天井クロスがたるんでいたり、一部だけ真っ黒に汚れていたりしたら、過去に雨漏りがあった証拠です。きちんと修繕されているかどうかを担当者や売主に確認して下さい。
3 日当たりは現地で確かめよ!
曇りや雨の日には、日当たりの具合がよく分かりません。オープンハウスに着いたらまず方角を確かめて、家の主たる採光部がどの窓になるのかを見極めて下さい。それらが分かれば、季節ごと、時間帯ごとの日光の入射角と入射量は、雨の日でもかなり想像できます。
北道路で南側隣地に建物が建っているのに意外に日当たりが良い、という物件の例が結構あります。逆に、南向きマンションの高層階物件で、日当たりが良すぎるために常にまぶしく、かえって暮らしにくい、なんてこともあります。
物件情報に出ている表面的なスペックだけを見て判断するのは早計です。やはり現地をじっくりご覧になって、周囲の環境も含めて調べてみることが大切です。
北道路、西道路の物件にも、良いものはたくさんあるのです。
最後に
当社は週末に、自社の建売物件、または仲介のご依頼を受けた中古物件を「オープンハウス」の形で広く公開しています。
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